こんにちは、ふるやなです。

はさみを使うようになってしばらくたつけど、

もしかしてうちの子、遅れてる?

みんなどのくらいできるんだろう?

どのくらい切れたら普通なんだろう。

調べていたら、年齢とはさみの発達度合いを調べた面白い調査を見つけたのでご紹介します。

年齢によるはさみの発達:指定の線からの誤差

広島県立福祉短期大学作業療法学科(現・広島大学)による、はさみで線や丸を切る能力の発達について行った調査結果の報告です。
「ハサミで線や丸を切る発達時期の調査」

対象は三原市内の保育園・小学生、合計175人。

次の6種類の線と図形をはさみで切ってもらいます。

課題の線からどのくらい離れて切ってしまったか、を調査しています。

年齢によるはさみの発達:指定の線からの誤差

調査結果を見ると、線の上を切るのと図形を切り抜くのは違う能力のようです。

直線・折線・曲線

直線・折線・曲線を切る発達は、4歳まではばらつきが大きいです。

つまり、本人が線の上を切ろうとしても、全然違うところを切っちゃったりするわけです。

最大で80㎜のズレとか。

目に浮かびますね。

4歳を過ぎるころには、10㎜以内に切れるようになる子が急に増えていきます。

三角・四角・丸

三角・四角・丸の場合は、年齢によって大きく3段階に分けられる、という結果でした。

  1. 2歳後半~3歳後半:誰もがうまく切れない。
  2. 3歳後半~5歳の間:急速に切れるようになる子と、ゆっくりできるようになる子のばらつきが顕著。
  3. 5歳~:ほとんど誤差10㎜以内で切れるようになる。

実験者の考察によれば、3歳後半~5歳の間のばらつきは「生育環境からくるハサミの使用の経験の差が顕著に表れたと思われる」とのこと。

年齢によるはさみの発達:指定の線幅以内で切れるか

では、どのくらいの誤差で切れるようになるのか。

今度は、線の幅を変えた場合の実験結果です。

その年齢の子の60%が切れた場合に「切れた」とみなすと、結果は次の通り。

はさみの調査結果2

なんと、1㎜幅をはみ出さずに切れるようになるのは6歳以降なんですね。

性別によるはさみの発達

さらに、女の子の方がはさみのスキルの発達も早いという結果もありました。

2歳半から7歳半のこどもにおける6種の線や形の切り方の上達の男女差を見ると、男児に比べて女児の方が早く上達する児が有意に多かった。

遠城式発達では、「『紙を直線に沿って切る』項目は、女児は3歳半から60%で安定するが、男児は4歳半になって安定する。80%以上になるのは女児は4歳半、男児は5歳である。」と女児が6ヶ月から1年早く発達するとしている。

まとめ

はさみのスキルの上達は年齢によります。

  • 直線を誤差1センチ以内で切れるようになるのは、だいたい4歳から。
  • 図形を切れるようになるのは3歳後半からだが、人によって能力差が激しい。
  • 5歳を過ぎると、誤差1センチ以内で切れるようになる。
  • 年齢があがるにつれて精密に線の上を切れるようになっていく。

はさみのスキルは器用さを表す指標に使われることも多いですが、練習によって確実に発達します。

家ではさみを使ったり、はさみを使うお兄ちゃん・お姉ちゃんがいたり、幼稚園や保育園ではさみを使うことが多ければ、どんどん上手くなります。

四肢を動かすこと・体のリズム・運動能力なども、巧緻性とは密接な関係があります。
さらに、手先が器用に動く子どもほど「知的好奇心」が旺盛であり、社会性でのコミュニケーション能力も高い傾向にあります。

という説もあり。
はさみで指先の巧緻性が養えたら、知的好奇心が旺盛になって、コミュニケーション能力が高くなる可能性がある、と。

はさみを使うことは、目と手の協応作業を繰り返すこと。脳の発達に大きなメリットになるのは確かなので、やるに越したことはないですね。

当サイトのはさみの練習用紙はこちらです。

スポンサードリンク