こんにちは、ふるやなです。
アートのシロウトな私が、最近イチ推しの現代アーティストをご紹介したいと思います。
ただただ、すごく良い感じなので皆にも知ってほしい!という気持ちで書きます。
もしかして、知育と何の関係があるの?と思われましたか?
実は、アートは知育のなかでも重要な意味を持つのです。
もくじ
アートは人間にとって重要な意味を持つ
文部科学省が現在最も重要視している、「STEAM教育」ってご存知でしょうか。
STEAM教育とは?
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(工学)
- Mathematics(数学)
最初はこれらの頭文字をとって、STEM教育と呼ばれていました。
そこにArts(リベラル・アーツ)も加えて、STEAM教育(スティームきょういく)となりました。
Artsの重要性
でも私、最初はArtsの重要性がわからなかったんですよ。
お絵描きで育まれるものはたくさんあるかもしれないけれど、指先の巧緻性高めたり何か体験したりする方が大事だし、そのためには他にやることたくさんある、と考えていました。
なので、自分の子育ての中ではArtsをないがしろにしてきた感があります。
美術館に行っても子供は「早く帰ろうよー」ですし、私も楽しみ方がイマイチわかりませんし、興味のないことやっても仕方ないんじゃないかなぁ、と。
しかし、clubhouseのIQEQルームでいろいろな方の話を伺うにつれ、だんだん腑に落ちてきました。
自分の内側から表現する力を総合的にArtsと言うのなら、むしろこれからいちばん大事なのはArtsではないでしょうか。
・・・そんなことを考えている折、前田紗希さんの絵に出会いました。
前田紗希さんてどんな絵を描く人?
だいたい、青系の幾何学的な絵です。
公式のインスタグラムを見てもらえると、雰囲気がわかリます。
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公式サイトの方では作品がまとめられていますが、変遷がわかって面白いですね。だんだんカッコよく磨かれていってるなと思います。
前田紗希さんのアートはどうやって描いてるの?
一見シンプルな画面ではありますが、何十回も塗っては削り、削っては塗り、様々な色が重ねられて、最終的にこんな仕上がりの絵になっています。
あの青い画面の奥の方にいろんな色が隠れていることなんて、想像がつきませんよね。
近くで見ると、ガタガタぼこぼこしています。キラキラ輝いているところもあります。
前田紗希さんの絵が表しているものは?
前田紗希さんの絵は、いったい何を表しているのでしょうか。公式サイトより引用してみます。
無数に存在する価値の基準や相対性、境界。交わらないが共存しており、刻一刻と変化する。常に揺れ動く幾何学は可視化された思考であり、歴史。物事の相対性や対比が最小限のフォルム、トライアングルとして画面に現れ、それは「隣り合うものによって答えが変わり、決して交わりはしない」という万物とその関係性の根本を主張する。
引用元: SAKI MAEDA CV (※2021年6月23日現在)
私の感じたこと
たくさん見え隠れしている、何十回も重ねたコテの跡が、過去に与えあった影響や揺れ動いてきた過去を表しているように感じられます。
人の価値観はけっして交わらないし溶け合いもしないけども、同じ画面上に同時にあって、調和している。そして、それで良い。世界はそいういうもの。と私は理解しました。
何故だかずーっと見ていられます。
「絵は心の鏡のようであってほしい」と言われていましたが、納得です。
特に考えるのが好きなタイプの人は、勝手に深読みして、絵の中にいろんな意味を見出すんじゃないでしょうか。
そして「何故自分はこんな意味を思ったのか」を深堀りしていくことで、自分の内面に向かって静かに深く下りていくことができます。なんだか没入体験みたいになります。
初体験ですよこんなの!えー、アートが好きな人って皆こんな感じなんでしょうか?
どうしてこんな画風になったの?
どうしてこんな画風になったのかが知りたくて、聞いてみました。
芸大で、同じものを100枚描く課題があったんだそうです。
前田紗希さんは題材に石を選びました。(※写真はイメージ画像です。)
もともとは写実的な画風だった前田紗希さんは、真面目に課題に取り組み、石に向き合いました。
でも100枚も描くとなると、、だんだん石を描くのもよくわからなくなってきました。
(それはそうですよね・・・)
機械的に同じように描き続けることもできたかもしれませんが、「なんでわざわざ石を選んでしまったんだろう」と思いつつ、だんだん目の前の石から離れて自分の内面と向き合うようになり。そして、自分は写実的に描くよりもそっちのほうが好きなんだな、と思うようになりました。
課題が終わりに近づく頃には、目の前の石とは似ても似つかない、自分の内面と向き合った抽象的な絵ができあがっていたんだそうです。画風が定まったきっかけの出来事でした。
なんだかピカソみたいだなと思いました。
前田紗希さんの絵は、阪急うめだにて展示中です
2021年6月30日まで、大阪の阪急うめだ5階にて前田紗希さんの大きな絵が展示販売されています。
Contemporary Art Fair at HANKYU LUX
日時:6月1日(火)~30日(水)
平日10~20時のみ ※土日休業
会場:阪急うめだ本店5階、6階
阪急メンズ大阪3階、1階引用元: 阪急百貨店
お近くの方はぜひ。
写真と実物では読み取れるものがちょっと違うと思います。
エスカレーターから登っていくと迷いやすいところにあるので、エレベーターから登ると良いですよ。
朝イチだと人も少なくて、美術館ばりに絵とじっくり向き合うことができます。
もし仮に手前の青い三角が「自分」だとすると、あなたは何を考え、何を感じとるでしょうか?