こんにちは、ふるやなです。
子供が踏切を好きすぎてつらい!
ちょっとでも踏切について理解しようと、いろいろ調べました。
しかし鉄道用語ってとっつきにくいですね!
子供に説明できるくらいに理解するのには時間かかりました。
踏切は減っていく運命
現在、踏切を新しく作ることはできません。
法律で禁止されているんですよ。
新しく道路と交差する線路を作る場合には、地下にするか高架にして立体交差しないといけないんです。
確かに、事故も多いし「開かずの踏切」問題もあるし、ないに越したことはないですものね。
問題は踏切を作るよりはるかに費用がかかること!
日本国内の踏切の数は、平成28年度末で約33,000箇所。
そのうち1割が遮断棒のないタイプです。
今ある踏切はそのままですが、新しく作れない以上、踏切は減っていく運命です。
無くなると聞けばちょっとさびしいような気もしますね。
踏切設備の正式名称
細かいことを言えば、「踏切」というのは線路と道路の交差した部分のことだけを指します。踏切道ともいいます。
私たちのイメージする「踏切」は、踏切を安全にするために設置される踏切保安装置なんです。
あのカンカンいう装置の正式名称は自動踏切警報機といいます。
遮断機は自動遮断機。
折りてくる棒は遮断棒です。遮断桿(しゃだんかん)とも呼びます。
そのほかにも踏切注意柵、踏切注意標、踏切照明、踏切支障報知装置、障害物検知装置などなど、ひっくるめて踏切保安装置です。
踏切の種類
踏切には4種類あります。
- 第1種―警報機・遮断機のある、よくある普通の踏切
- 第2種―現在廃止。係りの人が遮断機をおろすタイプ。
- 第3種―警報機だけ。
- 第4種―警報機も遮断機もなし。
そのほかに「勝手踏切」と呼ばれる、近所の人が勝手に作った非合法の踏切もあります。
あぜ道とか山道とか、踏切作るほどの道じゃないけど、通らないと不便なところですね。
法律上、踏切は新設できないので、見て見ぬふり、といったところです。
第1種踏切
いわゆる、普通の踏切です。
すべての電車に対して警報機がカンカン鳴って、遮断棒がおりてくるタイプのもの。
さらに細かく分類すれば3種類あります。
- 第1種甲:完全自動。だいたいこれです。
- 第1種乙:人が遮断棒を操作するもの。
- そのほか第1種:半自動踏切、重力踏切
第1種乙は危険が高いため、完全自動の第1種甲にするか、立体交差にして廃止される方向です。
半自動踏切は自動と手動が併用されるもの。
重力踏切は、電車が近づくと遮断機が遮断幹(しゃだんかん)の重さで降りるものです。
第2種踏切
通行量の多い一部の時間だけ、踏切保安係(踏切警手)がいるタイプ。
手動なので、その時間以外は電車が来ても遮断機が動きません。
棒が上がってるってことは通って大丈夫なんだ!と思われがちで、逆に事故多発。
昭和40年度までには廃止されました。
比較的太い道路は第1種踏切、細い道路は警報機だけの第3種踏切に代えられていきました。
第3種踏切
遮断機がなく、警報機だけが設定されている踏切です。
これまた全自動と、人が操作する半自動にわけられます。
第4種踏切
警報機も遮断機もない、小さな踏切です。
踏切標識と遮断柵だけがあるもの。
通る人が、電車が来ていないかどうか目で見て渡らないといけません。
歩行者やバイクだけが渡れるようなもの、車も通れるもの、軽車両だけ通れるものなどいろいろあります。
第1種~第3種以外の踏切です。
まとめ
「踏切」ときいて私たちがイメージするのは踏切保安装置のことです。
色々細かな正式名称があります。
踏切で一番多いのは第1種甲です。
第2種は0なので、大きく分けて3種類ですね。
- 第1種―警報機・遮断機のある、よくある普通の踏切
- 第1種甲:完全自動。だいたいこれです。
- 第1種乙:人が遮断棒を操作するもの。
- そのほか第1種:半自動踏切、重力踏切
- 第2種―現在廃止。一部の時間だけ、係りの人が遮断機をおろすタイプ。
- 第3種―警報機だけの踏切。
- 第4種―警報機も遮断機もなし。小さな踏切。
そのほか、勝手踏切と呼ばれるものもあります。
いかがでしょう?
細かく見ていくと、踏切の世界も奥が深いですね。
踏切についていろいろ知っていけば、踏切好きの子供にも心優しく接しられそうな気がします。
参考資料
国土交通省
鉄道技術用語辞典online