こんにちは、ふるやなです。
ぬりえが好き!という子供はとても多いものです。
親の方も、塗り絵なら・・・という気持ちで簡単に買い与えてしまいがちです。安いし。
でも、塗り絵にはデメリットもあります。
子供の塗り絵がもたらすいい効果と悪影響、そしてマンダラ塗り絵なら悪影響を与えずに済むのでは?という考察をしてみたいと思います。
「塗り絵」の効果
普通の塗り絵、イラストの塗り絵を楽しむだけでも、脳の発達にいい効果がいくつもあります。
小さな子供には、思った通りに線を引くことは難しいことなんですよ。
指定された枠に色を塗るのも、大人が想像するよりもはるかに難しいこと。
それでも、子供は自分の能力を試すのが楽しいんですね。
だから塗り絵が好きな子が多いんです。
塗り絵の効果1:目と手の協応が養われる
塗り絵をする時には、まず下絵を見て、下絵の枠に沿って色を塗ろうと意識しますよね。
実際に枠の中に塗れるかどうかは別としてですが。
目で見たものに手の動きをあわせていこうとする脳の働きが養われます。
塗り絵の効果2:筆圧のコントロールの練習になる
子供は、最初のうちは筆圧が弱いものです。
でも、手の準備ができてくるにしたがって、だんだん筆圧が強くなっていきます。
色を塗るにはある程度の筆圧が必要になりますよね。
色を塗ろう!とすることが、筆圧をコントロールする効果が期待できます。
塗り絵の効果3:色彩感覚が養われる
ここにはこの色を塗ろう!と考えて決めるなかで、色彩感覚が養われます。
年齢が上がると、複雑な色の名前を覚えたりします。
ターコイズブルーとかビリジアンとか。
塗り絵の効果4:達成感を得て自信がつく
枠の中にきちんと色を塗るのは、子供にとって難しいことです。
難しいことを、できた!という達成感があります。
達成感の積み重ねは自信につながります。
塗り絵の悪影響
ただ、いいことばかりではありません。
塗り絵の悪影響をあげる専門家の意見もあります。
いったい何がダメだというのでしょうか?
塗り絵の悪影響1:想像力の抑制につながる
既成の図案を塗ることの弊害
塗り絵は、誰か大人が作ったイラストを塗ることなので、子供の自由な発想が妨げられます。
たとえば、よくあるライオンのイラストの塗り絵。
子供がこのイラストの塗り絵を楽しむ中で、ライオンはこんなふうに描けばいいんだ!と無意識に刷り込まれてしまうんですね。
大人の意見で固定概念を育ててしまう
「ここは○○色だよね」
「この色はおかしいと思わない?」
子供の塗り絵を隣で見ていると、ついつい口を出したくなってしまうときもありますよね。
でも、そんな大人の常識発言や批判によって、想像以上に子供は傷つきます。
子供の中に、次は○○色に塗ろう!という固定概念を育てることにもつながります。
塗り絵の悪影響2:自信喪失
塗り絵は、枠の中にきちんと色をおさめて塗ることを理想とするものです。
でもはみ出さずに塗ることは、子供にとっては難しいこと。
大人と同じようにきれいに塗れない!というストレスを感じ、できないことで自信を失う子もいます。
マンダラ塗り絵で塗り絵の悪影響を補う!4つのメリット
そこでおすすめなのがマンダラ塗り絵です。
塗り絵のデメリットを克服できます!
マンダラ塗り絵の効果1:想像力がアップする
マンダラ塗り絵は通常のイラスト塗り絵と異なり、実物のイメージがありません。
どんな色を使ってもいいので、葉っぱは緑色!みたいな固定概念がつきません。
また、仕上がりを自分で想像して色を塗ることができるようになります。
よって、マンダラ塗り絵を楽しむ中で、想像力がつく効果を期待できます。
マンダラ塗り絵の効果2:色彩感覚がさらに磨かれる
マンダラ塗り絵では、何色を塗っても綺麗に見えます。
それでも、どんなイメージに仕上げたいかを意識したり、テーマをもたせたりすることで、色彩感覚や色のセンスが磨かれます。
マンダラ塗り絵の効果3:幾何学的な感覚を育てる
マンダラ塗り絵では、上下左右斜め、と同じパターンが繰り返し表れます。
色塗っていく中で、子供が自分で、自然に模様の対称性を発見できます。
図案によっては幾何学的な図形や模様を発見したり、法則性に気づくこともできます。
マンダラ塗り絵の効果4:瞑想効果で子供が落ち着く
マンダラ塗り絵では、同じパターンが規則性をもって繰り返し表れます。
また、決められた色がないので、色を塗ることだけに集中できます。
このことが瞑想効果をもたらします。
瞑想をすると、様々なメリットがあります。
ストレスを感じる扁桃体の働きが抑えられ、前頭前皮質が活性化します。
前頭葉は感情のコントロールを司る部分です。
つまり、マンダラ塗り絵をすると、落ち着いて感情のコントロールができるようになる効果が期待できます。
マンダラ塗り絵が精神療法でも使われるほどです。
まとめ
塗り絵にはメリットがたくさんあります。
- 目と手の協応
- 筆圧のコントロール
- 色彩感覚が養われる
- 達成感を得て自信がつく
ただ、子どもが小さなうちから塗り絵をさせることにはデメリットがある、とする専門家もいます。
- 想像力の抑制につながる
- 自信喪失
そこでおすすめなのがマンダラ塗り絵。
- 想像力がアップする
- 色彩感覚がより磨かれる
- 幾何学的な感覚を育てる
- 瞑想効果で子供が落ち着く
塗り絵のデメリットを補えます。
ただやっぱり、線をはみ出すことで自信を失うタイプの子供もいます。
多少はみ出してもわからない、枠の線が太いマンダラ塗り絵がいいと思います。
ステンドグラスみたいなイメージですね。
線をはみ出さずに濡れるようになるのは、個人差もありますが、だいたい5歳頃だといわれています。
ふるやな家の塗り絵の記録
うちの長男が初めて塗り絵をしたのは、3歳半頃。
トミカの塗り絵の本でした。
きっちりしたいタイプなので、うまく塗れない!とイライラしてあまり楽しめていない様子。
まだ向いてないんだな、としばらくお休みしました。
4歳を過ぎて、やっと塗ることが楽しくなったようです。幼稚園で塗り絵をたくさん作ってくる日が続きました。
でも、一色で盛大にはみ出しながら塗っていました。
4歳半の現在、マンダラ塗り絵をほとんどはみ出さずに塗ります。ただ、塗りつぶすのは難しいです。
もっと欲しい!と言うので、楽しんではいるみたいです。
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