糸かけ曼荼羅がすごい!素数や幾何学への学びにつながる効果あり!
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こんにちは、ふるやなです。
マンダラ塗り絵にハマって調べていくうち、糸かけ曼荼羅という曼荼羅アートがあることを知りました。
糸かけ曼荼羅にも、マンダラ塗り絵と同様に瞑想効果やカラーセラピー効果が期待できるそうです。
さらに糸かけ曼荼羅は素数を扱うので、数学的な学びにもつながります。
シュタイナー教育での糸かけの使われ方に驚嘆したので、ぜひちょっと糸かけ曼荼羅について知っていってください。
糸かけ曼荼羅とは?
糸かけ曼か羅とは、糸を釘にひっかけて作る曼荼羅アートの一種です。
シュタイナー教育で使われていた糸かけが発祥と言われています。
そこから糸かけ曼荼羅はアートとして独自に発展し、今や大人の趣味のひとつになっています。
マンダラ塗り絵と同じく、無心にできるので瞑想効果が期待できます。
シュタイナー教育と糸かけ曼荼羅

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シュタイナー教育とは、オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育方法で、「自覚的にみずからを成長させつつ、社会に寄与する人間の育成」を目指すものです。
人間の心と体の発達には7年ごとに節目があると考え、0~7歳は意志、8~14歳は感情、15~21歳は思考を育てる時期とし、さらに年齢ごとのテーマと合わせてカリキュラムを組みます。
シュタイナー教育では、授業で糸かけが行われます。
こちらの糸かけ曼荼羅の本の、学校法人シュタイナー学園の先生にインタビューした記事が勉強になりました。
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「私たちは、低学年では九九(掛け算)を学ぶために、上の学年になると素数や幾何学の学びとして、またその発展形としても糸かけをします」
最初は、糸かけ曼荼羅と同じ理屈で、少ないピン数12を3つとばしで糸をかけると四角形が4つ、また2つとばしでかけると六角形が2つできるなど、単純なところおから始めます。そこには、3x4で12、6x2で12などの掛け算が隠れていることがわかります。
糸かけは多角形の内角の和を求めるような問題にも使えるのだとか。
最大公約数や最小公倍数と関連付けて、応用していくのだそうです。
直線だけで曲線を生む練習、五角形の糸かけを通して素数以外の糸かけ方法や数学的な法則の発見、幾何学的な模様を応用して具象的な絵柄の糸かけを作ったりとさまざまな糸かけを授業に取り入れています。
トンボやクローバーの形など、こんなのもできるんだ!とびっくり。
厚紙に穴をあけて糸をかけて、紙への刺しゅうみたいなカードにして学園祭で販売されているのだとか。
なかでもゴムを使って作られた、3次元的な立体糸掛けがすごいと思いました。
なんか宇宙とか物理の本で見たような、空間のゆがみみたいな世界が現れます。
サグラダファミリアで有名なガウディも、同様のものを作っているそうです。
糸掛け曼荼羅の作り方

基本的な糸掛け曼荼羅の作り方は、板に円形に64本の釘を打ち、素数にしたがって糸を掛けていきます。
素数とは、1とその数自身以外では割りきれない数のこと。
素数に従ってピンに糸をかけると、必ず糸をかけ始めたスタート地点に戻ってきて、幾何学模様が出来上がります。
1本目のピンに糸を固定したら、そこから31本目のピンに糸を掛けます。次はまた31本目のピンに糸を掛けて・・・と続けて一周。
つづいて、29、23、19、17、13、11、9、31 とそれぞれの素数の段を作っていきます。
すべての段の糸を掛け終わったら、糸を結んで完成。
板の種類、板の大きさ、板の色、糸の種類、糸の太さ、糸の色、ピンの種類、ピンの数など、もう数えきれないほどの組み合わせがあります。
だから、人によって出来上がりの印象がまったく違います。
マンダラ塗り絵はデザインと色と画材の組み合わせですね。
なので、マンダラ塗り絵よりも組み合わせの種類が多いことになりますね。
ワークショップなどに参加するのは面倒。
でもちょっと糸掛け曼荼羅作ってみたくなった、という場合はこちらの本がおすすめです。
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あおりのコピーがいいですね。 「心を撃ち抜かれる神秘的な美しさ」です。
色々な糸掛け曼荼羅アーティストの、美しい糸掛け曼荼羅の写真がたくさんのっています。
基本的な作り方が写真入りで丁寧に解説されていて、初めてでも一人で作れるようになります。
ワークショップに行くより、一冊買った方が手軽でお安いですね。
ピンの数を変えた時、四角や多角形に糸を掛けた時にどうなるかまで書いてあるので、中級車以上も一読の価値ありだと思います。
まとめ
糸掛け曼荼羅はシュタイナー教育が発祥の、曼荼羅アートのひとつです。
基本的な作り方は、板にピンを打って、好きな色の糸を素数に従って掛けていきます。
シュタイナー教育の中では、数学的なことを学ぶために糸かけが用いられます。
糸かけは九九の掛け算から始まり、幾何学の準備や数学的な法則の発見など、幅広く応用することができます。
初めて知った糸かけ曼荼羅の世界ですが、いやー奥が深いですね!
シュタイナー学園は私立なので、学費を見て目玉が飛び出ましたが。
うちの子は普通に公立の小学校に行くとしても、九九を習い始めたら糸かけは試してみてほしいなぁと思います。
糸かけ曼荼羅を始めたい!
大人の趣味として、糸かけ曼荼羅、早速やってみよう!
それでも板とくぎを買って、きちんとあの大きさの円を図って、まっすぐにピンを打つ・・・けっこう大変ですよね。
すでに釘打ちされたキットがあるんです。糸までセットになってます。
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通販で簡単に買えますよ。あとは好きな糸を掛けるだけです。
というか、まっすぐピンが打てないと仕上がりが美しくならないので、やる気がある場合でもキットを買った方がいいです。
でも、自分で作ると格安。自作派の方のために、簡単に釘打ちの場所を決められる下書きシートを作ってみました。各種サイズございます!